2021年9月外来受診【腎臓病の食事療法で腎機能は回復するのか】

先日は9月の腎臓内科の外来受診日でした。検査結果や管理栄養士からの食事指導で勉強になったことなどを共有します。

2021年9月の検査結果

今月はクレアチニンが「1.81」、eGFRが「37」と先月とほぼ変わりませんでした。
ちなみに、先月に比べるとクレアチニンは0.01下がっているにも関わらず、eGFRが1下がってしまったのは私が今月誕生日で年齢が1つ上がってしまったからです。

eGFRの最初のeは「estimated(推定)」の略で、あくまで計算で求めた腎機能の推定値という意味になります。
推定ではない実際の腎機能については、24時間蓄尿の検査結果の「クレアチニンクリアランス」という数値で確認することが出来ます。

年齢を重ねるとクレアチニンの値は同じでもeGFRは少しずつ下がってしまいます。
しかし、それはあくまで計算上の推定値の話なので、クレアチニンクリアランスも一緒に見ていくことで正確な今の腎機能を把握することが出来ます。
今月の管理栄養士による栄養指導(2021年9月)
今月も病院で管理栄養士からの栄養指導があり、24時間蓄尿による食塩やたんぱく質摂取量の測定結果と、自分でした栄養計算を照らし合わせて答え合わせをしました。
答え合わせの結果は以下の通りです。
たんぱく質摂取量 | 食塩摂取量 | |
---|---|---|
自分でした栄養計算 | 36.7g | 5.3g |
24時間蓄尿による測定 | 32.31g | 5.68g |
先月の栄養指導で、妻のつわりが落ち着くまでの期間限定で塩分7g制限にしていただきました。
関連記事:2021年8月外来受診【塩分指示量が変わりました】
そのため、今月は1日の食塩摂取量が5gを超えていますが、ほぼ毎日レトルト食品に頼り切った食生活でも今のところ腎機能は安定しており一安心でした。
腎臓病の食事療法で腎機能は改善するのか
先日、別の記事でも私のクレアチニンの推移をご紹介しましたが、ここ最近の傾向としてクレアチニンが少しずつ下がってきています。
関連記事:腎臓病の食事療法は本当に効果があるの?私が5年間続けた結果

こうやって推移で見ると、一時は2.33ほどあったクレアチニンも最近は1.8代で落ち着いてきていることが分かります。
こちらのクレアチニンの推移を見て、私が一つ疑問に思ったことを主治医に質問してみました。

基本的に一度失った腎機能は回復することがないと言われていますが、このクレアチニンの推移はどのように考えれば良いのでしょうか。
主治医による答えはこちら。

腎臓の細胞が炎症などで失われてしまうことを線維化といい、一度、線維化してしまった腎細胞が回復することはありません。
しかし、線維化する前の段階の腎細胞であれば、食事療法などで腎臓への負担を減らすことで機能が回復することはあるそうです。

主治医によると、このようなクレアチニンの推移は食事療法が良く出来てる患者の間ではよく見られるそうです。
とはいえ、既に多くの腎細胞が線維化してしまった状態であることに変わりはないので、気を抜いて食事制限を緩めたりすると、残ってる腎細胞に再度負荷がかかって腎機能は再び悪くなってしまいます。
ちなみに、クレアチニンが下がるもう一つの要因として筋肉量の低下というものもあります。
こちらは、体重の推移や検査結果の24排泄Cr(尿Cre1日量)を見ることで判断できるそうです。
私の場合はここ数年間はほぼ体重が変わっておらず、24排泄Crもそこまで変わっていないので、筋肉量の低下ではなく腎機能の改善によるクレアチニン減少と言えるそうです。

気を抜いて腎機能が再び悪くなってしまわないように今後も気を引き締めて行きたいと思います。
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