もっとおいしい腎臓病食

腎臓病患者が腎臓病の食事療法をおいしく続けるコツ、低たんぱく特殊食品や減塩食品のレビューなどを発信しています。

【低たんぱく米】たんぱく質調整米とでんぷん米はどちらが良いのか

たんぱく質調整米とでんぷん米の違い

現在、低たんぱく米としてたんぱく質調整米でんぷん米が販売されているのをご存知ですか?

この記事ではたんぱく質調整米とでんぷん米の違いと、どういった方がでんぷん米を食べた方が良いかを解説します。

低たんぱく米の種類については「おすすめの低たんぱく米とおいしい炊き方」の記事の中で詳しく解説しているので、まだ見ていない方は先にこちらの記事を見ておくことをオススメします。


この記事は腎臓病の食事療法で毎日低たんぱく米を食べている著者が解説します。

これから腎臓病の食事制限を始めるという方はぜひ低たんぱく米について詳しく理解しておきましょう。

たんぱく質調整米とでんぷん米の違い

「たんぱく質調整米」と「でんぷん米」はどちらも低たんぱく米として販売されていますが、どういった違いがあるのでしょうか。

でんぷん米は厳密にはお米ではない

一番の違いは「でんぷん米」は厳密にはお米ではないということです。

でんぷん米は名前の通りでんぷんをお米状に成形したもので、味や炊き方も通常のお米とは全く異なります。

でんぷん米の発祥は、1977年に現在のように低たんぱく米などがなかった当時、腎臓病の食事療法の権威である出浦照國先生が治療用特殊食品としてでんぷん米を発案されたそうです。

その後、低たんぱく米の研究が進み、低たんぱくの食味などが改良されたたんぱく質調整米が開発されました。

でんぷん米は調理上の工夫が必要

でんぷん製品は栄養学的な面だけを重視してつくられた製品のため、調理上の特殊な工夫をしないとおいしく食べられません。

対して、たんぱく質調整米はうるち米を原料として酵素や乳酸菌の働きにより、たんぱく質を削減したお米です。そのため味も通常のお米とほとんど変わりません。

値段はでんぷん米の方が安い

でんぷん米は味はたんぱく質調整米には劣っていますが、値段はたんぱく質調整米よりも若干安いです。

参考までにでんぷん米は1kgあたり900円〜1,500円、たんぱく質調整米は1kgあたり1,500円〜2,000円で販売されています。

でんぷん米を食べた方が良い人とは?

でんぷん米は独特のでんぷん臭が苦手な人も多く、現在はたんぱく質調整米の方が主流です。

とはいえ腎臓病の原疾患などによってでんぷん米の方が適している場合もあるようです。

今回は腎臓病の食事療法の権威である出浦照國先生が出版されている「腎不全がわかる本 第三版」の本の内容を参考に、でんぷん米を食べた方が良い方を紹介します。

  • 血糖値が気になる方(糖尿病性腎症)
    通常のお米やたんぱく質調整米は食べると血糖値が上がってしまいます。対して、でんぷん米のご飯であれば、食べても血糖値が上がりません。 そのため、糖尿病性腎症の方など、血糖値が気になる形はでんぷん米の方がオススメです。
  • 中性脂肪が気になる方(脂質異常症)
    慢性腎臓病の合併症として脂質異常症(高脂血症)がありますが、でんぷんには中性脂肪を下げる効果があります。 そのため、中性脂肪が気になる形にもオススメです。
  • 加工品が気になる方
    たんぱく質調整米はお米を特殊な方法で加工し、たんぱく質を削減したお米です。 対して、でんぷん米はでんぷんを成形しただけで天然由来のものですので、人工的に加工したお米という点が気にしてでんぷん米を食べる方もいるようです。

出浦照國先生の本については以前にレビュー記事をあげているので興味のある方は読んでみてください。
出浦照國先生の「腎不全がわかる本 第三版」を読みました

自分に合ったお米を見つけましょう

この記事では、たんぱく質調整米とでんぷん米の違いなどを紹介しました。

お米は日本人の主食です。なるべくおいしく自分に合ったお米を選びたいですよね。

特にこだわりの無い方はたんぱく質調整米で問題ないと思いますが、今回の記事で紹介したケースに当てはまる方はかかりつけの病院の管理栄養士に相談し、でんぷん米も検討してみてはいかがでしょうか。