もっとおいしい腎臓病食

腎臓病患者が腎臓病の食事療法をおいしく続けるコツ、低たんぱく特殊食品や減塩食品のレビューなどを発信しています。

【2019年版】おすすめの低たんぱく米とおいしい炊き方

おすすめの低たんぱく米とおいしい炊き方

この記事では、腎臓病のたんぱく質制限には必須の低たんぱく米について解説します。

低たんぱく米の種類から、おすすめの低たんぱく米、低たんぱく米のおいしい炊き方なども紹介します。

低たんぱく米の種類

そもそも低たんぱく米にはどんな種類があるかご存知ですか?

一般的に低たんぱく米として販売されているお米は大きく分けて4種類あり、低たんぱく米を選ぶ前に、低たんぱく米の種類について理解しておきましょう。


低たんぱく米の種類を一緒に確認していきましょう。

たんぱく質調整米

たんぱく質調整米は、うるち米を原料として酵素や乳酸菌の働きにより、たんぱく質を削減したお米です。

たんぱく質の削減量は1/3から1/50まで幅広く、一般的にたんぱく質の削減量が多いものほど、お米本来の味や食感が薄れていったり、 たんぱく質調整米特有のプラスチックや樹脂のような臭いがする場合があります。


私も普段たんぱく質調整米を食べていますが、たんぱく質調整米は炊き方次第で味や臭いを改善できます。

でんぷん米

でんぷん米は、でんぷんを原料として特殊な製法でお米の形に成形したもので、厳密にはお米とは別物です。

そのため、お米の炊き方も普通のお米とは異なったり、臭いもでんぷん独特のでんぷん臭があります。

でんぷんはたんぱく質包含量が少ないので、お米の代わりに腎臓病患者の主食として食べられています。ただし、たんぱく質調整米に比べると種類も少なく、昔ほど流通はしていないようです。


でんぷん米は独特なでんぷん臭が苦手という方が多い印象です。

とはいえ、でんぷん米はその特性から血糖値や中性脂肪が気になる方には勧める医師も多いようです。でんぷん米についてもっと知りたい方は以下の記事の中で詳しく解説しています。

>> たんぱく質調整米とでんぷん米はどちらが良いのか

特精米

特精米とは通常のお米のたんぱく質が多い周りの部分を精米機を使い、お米の形のままさらに削り落としたお米です。

通常のお米よりも精米機でより多く削っている分、たんぱく質が抑えられています。 削り落とした分、通常のお米よりも小粒にはなりますが味や臭いは通常のお米と変わりません。

たんぱく質調整米に比べると、たんぱく質量は多くなりますが、1日のたんぱく質指示量が緩めの方はこちらの特精米も候補に入るのではないでしょうか。

現在、発売されている腎臓病患者向けの特精米はネフロンから販売されている「メディカル・ライス・ソフト」のみになります。


メディカル・ライス・ソフトは保存期腎臓病治療で有名な椎貝達夫先生が開発に携わった低たんぱく米です。

低グルテリン米

低グルテリン米(たんぱく質組成変異米)とは、お米に含まれるタンパク質のうち、 身体に吸収されやすい易消化性タンパク質(グルテリン)の含量が低いという特性をもった品種のお米です。

そのため、たんぱく質量自体は普通のお米とさほど変わりません

低グルテリン米には「エルジーシー1」や「春陽」また、低グルテリンに低アミロース性を加え、食味を改良した「LGソフト」などがあります。

低グルテリン米は消化しやすいたんぱく質が、普通のお米に比べて3分の1程度少ないということだけで、 腎臓疾患の予防や治癒効果は確認されていません。

食事療法として使用する場合は、必ず専門の医師、および栄養士に相談してください。


低グルテリン米は厚生労働省が許可する特別用途食品 (病者用食品) ではありません。( 詳しく )

低たんぱく米の比較

以下に低たんぱく米ごとの特徴を表にして比較しました。

価格
(1kgあたり)
たんぱく質量
(100gあたり)
味、臭い 主な商品名
たんぱく質調整米 1,500円〜2,000円 0.05〜1.5g 通常のお米の味に近いが特有の臭いがする 越後ごはん
ゆめごはん
越のげんた米
ピーエルシー米
真粒米
生活日記ごはん
サトウの低たんぱくごはん
そらまめ食堂1/25ごはん
でんぷん米 900円〜1,500円 0〜0.5g お米の味はしない、でんぷん臭 ジンゾウ先生のでんぷん米
でんぷん米げんたくん
グンプンでんぷん米
特精米 958円 1.84g 通常のお米と変わらない メディカル・ライス・ソフト
低グルテリン米 600円~900円 5g前後 通常のお米と変わらない 春陽
LGソフト

おすすめの低たんぱく米

腎臓病のたんぱく質制限など、厳しいたんぱく質制限が必要な方は「たんぱく質調整米」もしくは「でんぷん米」のどちらかを選択することになると思います。

とはいえ、でんぷん米はでんぷん臭が苦手な人も多いため、多少価格は高くなってしまいますが「たんぱく質調整米」を選んでおくのが無難です。

そこで、私がおすすめするたんぱく質調整米は「1/25越後ごはん」です。


1/25というのは通常のごはんに比べたたんぱく質の削減量です。

1/3、1/5、1/12.5など様々な種類がありますが、1/25以上の低たんぱく米が人気です。


1/25越後ごはんをおすすめする理由は、たんぱく質調整米の中でも比較的値段が安いのに加え、低たんぱく米の中でもとてもおいしいからです!

さらに電子レンジで温めるだけで食べられる「パックご飯タイプ」や、炊飯器で炊く「米粒タイプ」などバリエーションが充実しているのも良いですね。

私の場合は、普段は「米粒タイプ」を炊飯器で炊き、冷凍しておいたご飯を食べています。冷凍ご飯を切らしたとき用に「パックご飯タイプ」もいくつか常備しています。

低たんぱくのパックご飯をお得に購入できるサイトは以下の記事で紹介しています。

>> 低たんぱく米が切れたときに便利なパックご飯

1/25越後米粒タイプ

私は普段は「1/25越後米粒タイプ」という1/25越後ごはんの炊飯タイプを購入しています。


パックご飯は電子レンジで温めるだけで食べられるので確かに便利ですが、毎日食べるとなるととても高くつきます。

ご飯は毎日食べるものなので、できれば少しでも安く購入したいですよね。

米粒タイプであれば、1㎏あたり1,593円 (税込) とパックご飯よりも安く購入できます。

同じたんぱく質調整米の「キッセイゆめ1/25(炊飯米)」は1kgあたり1728円 (税込) するので、この1,593円 (税込) という価格は低たんぱく米の中ではとても安いんですよ。

「1/25越後米粒タイプ」にはお得用の1.8kgの商品もあり、こちらの方がキロ単価ではさらにお得になります。

1/25越後米粒タイプ(お得用) 1.8kg
1/25越後米粒タイプ(お得用) 1.8kg


実は「1/25越後米粒タイプ」は通販サイトによって販売価格が異なります。購入の際は注意が必要です。

「1/25越後米粒タイプ」を一番安く購入できる通販サイトを記事にまとめたので購入の際はぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

>> 【低たんぱく米】1/25越後米粒タイプの最安値を徹底比較

低たんぱく米をおいしく炊く方法

低たんぱく米はおいしくない?

「1/25越後米粒タイプ」は味は通常のお米に近いのですが、特有の臭いや、 時間が立つと固くなるというたんぱく質調整米に慣れず、たんぱく質制限を始めたばかりの頃はとても苦労しました。

しかし、その後低たんぱく米のお米の炊き方を何度も変えて試行錯誤し、低たんぱく米はお米の炊き方次第でとてもおいしくなるということが分かりました。


低たんぱく米をおいしく炊くには少しコツが必要です。

「1/25越後米粒タイプ」のおいしい炊き方

例として我が家で使用している「1/25越後米粒タイプ(お得用) 1.8kg」の炊き方をご紹介します。

パッケージには1.8kgと書いてありますが、実際には1.8kgぴったりではなく、1.8〜1.85kgほどの誤差があるため計量時には注意してください。

この記事では5.5合炊きの炊飯器を例に紹介しています。

1ボウルに米を入れ、計量器で測ります。

お米の計量

「1/25越後米粒タイプ」は一度に炊飯器の最大炊飯量の7割までしか炊けないため、5.5合炊きの場合、1回あたり455〜460gの量を炊くことができます。


2炊飯器の釜に米を移し、お米460gに対して、600mlの水を加えます。

炊飯器に水を入れる


3炊飯器の「早炊き」モードで炊きます。

早炊きモード

「1/25越後米粒タイプ」の場合は浸漬は不要です。


4炊きあがったら、10分間蒸らします。

510分経ったら1食ごとに計量してラップで包み冷凍します。

ごはんをラップに包む



冷凍した低たんぱくご飯を解凍するときは、電子レンジの600wでそのまま1分30分、裏返してさらに1分30秒温めてください。

温めたご飯のラップは食べる直前に外さないと水分が抜けてご飯が固くなってしまうので注意しましょう。

6余ったお米は1回あたりに測り、袋に入れて冷凍保存します。

余ったお米は小分けにして冷凍保存します

冷凍保存中にブロック状に固まることがあります。炊飯の際は炊き水をゆっくりかけてよくほぐしてください。

たんぱく質制限の基本は低たんぱく米から

この記事ではおすすめの低たんぱく米と、低たんぱく米のおいしい炊き方をご紹介しました。

腎臓病のたんぱく質制限では、低たんぱくと同時にカロリーアップも必要になってくるため、主食を普通のお米から低たんぱく米に変えて、 減った分のたんぱく質を肉や魚などの主菜に回すことが食事療法の成功の鍵となってきます。

正しい食事療法を続けていくためにも、先ずは普段のお米から見直して、おいしく、楽しく、食事療法を実践していきましょう。