腎臓病向け低たんぱくそば(蕎麦)食べ比べ!患者が選んだNo.1は?

腎臓病向け低たんぱくそば(蕎麦)食べ比べ!患者が選んだNo.1は?

今回は腎臓病患者向けの低たんぱくそばとして販売されている有名どころ2種類の中から私が一番おいしいと思ったお蕎麦を紹介します。

低たんぱくそばは一般的なお蕎麦に比べて、そば粉の割合が低いからか、どうしてもそばの風味などが弱くなりがちです。

そば好きな著者としては、その中でも「少しでもおいしいお蕎麦が食べたい!」と思い、現在低たんぱくそばとして販売されている2種類を食べ比べしてみました。

この記事は腎臓病で塩分、たんぱく質制限がある著者が一番おいしいと思った低たんぱくそばを紹介したいと思います。

腎臓病向け低たんぱくそば食べ比べ!患者が選んだNo.1は?

今回食べ比べしたのはこの2種類
今回食べ比べしたのはこの2種類

今回はこちらの「げんたそば」と「たんぱく調整 信州そば」を食べ比べしました。

食べ比べのルールとして、この記事ではそばの風味や味がよく分かるように冷たいもりそばとして食べて比較しています。

低たんぱくそばは一般的なお蕎麦に比べるとコシが弱めのものが多く、温かいつゆに入れてしまうと柔らかくなり過ぎてしまう場合があります。

そのため、私の場合は低たんぱくそばは冷たいもりそばとして食べ、温かいかけそばを食べたいときはたんぱく質は高くなってしまいますが、食塩不使用の無塩そばを使っています。

キッセイ げんたそば

1つ目はキッセイ薬品工業が販売している「げんたそば」です。

キッセイ げんたそば
キッセイ げんたそば

みよし

みよし

げんたシリーズはキッセイ薬品工業が販売している腎臓病患者向けの低たんぱく減塩食品で、そば以外にもうどん、中華めん、そうめん、低たんぱくごはん、麺つゆなどが発売されています。

げんたそばには1束100gの乾麺が3袋入っています。

1束ごとに個包装されていて、一つ一つに賞味期限の記載があるのも嬉しいですね。

乾麺の状態では一般的なそばに比べて少し色が薄く、白っぽいのが特徴でした。

げんたそばの栄養成分表示はこちらです。

茹でたあとの栄養成分
茹でたあとの栄養成分

栄養成分表示(ゆで麺1食200gあたり)

エネルギー228kcal
たんぱく質1.6g
脂質0.4g
炭水化物54.6g
食塩相当量0〜0.02g
カリウム16.6mg
リン28.8mg
カルシウム13.4mg

パッケージの裏面には茹でたあとの栄養成分表示も記載されていて、100gの乾麺を茹でると1食200gになります。

麺の塩分はほぼゼロで、たんぱく質、カリウム、リンなども削減されているので腎臓病で食事制限をしている方でも安心して食べられます。

そしてその安心を裏付けるのが、げんたそばは低たんぱく食品の特別用途食品として消費者庁の許可を受けていることです。

げんたそばは特別用途食品
げんたそばは特別用途食品

特別用途食品として認定されているのはとてもすごいことで、一部の低たんぱくごはんを除くと、低たんぱく食品で特別用途食品として認定されているのはこの「げんたそば」だけなんです。(2020年5月時点)

これはげんたそばの原材料や栄養成分表示が正しく、商品ごとの栄養成分の誤差が消費者庁が定めた基準内に収まっているというお墨付きを得ているようなものなので、患者としてはとても安心できますね。

げんたそばの調理方法は一般的な乾麺のそばとほぼ変わらず、熱湯で7分茹でたあとにザルに取り冷水でしめるだけです。

みよし

みよし

低たんぱくそばは柔らかくなりやすいので、こまめに固さを確認して茹ですぎないようにしましょう。
げんたそばを実食
げんたそばを実食

乾麺の状態では少し麺の色が薄い印象がありましたが、茹で上がったそばの見た目は普通のそばとほぼ一緒でした。

試しに麺つゆを付けずにそのままいただいてみると、ちゃんとそばの風味が感じられました。

ただ麺つゆに付けてしまうと、麺つゆの味が勝ってしまったので一般的なそばに比べると少し風味は弱いかなという印象でした。

とはいえ、麺のコシや食感はまさにお蕎麦そのもので、とてもおいしくいただけました。

たんぱく調整 信州そば

そしてお次は「たんぱく調整 信州そば」です。

たんぱく調整 信州そば
たんぱく調整 信州そば

たんぱく調整 信州そばには1束80gで全部で4束入っています。

げんたそばに比べると1束あたりの麺の量は20g少ないですが、4束入っているのでトータルではたんぱく調整 信州そばの方が麺の量は少し多くなります。

げんたそばのように一つ一つは個包装されていないので、保存する場合は袋のジップロックなどに入れておく必要があります。

たんぱく調整 信州そばの栄養成分表示はこちらです。

たんぱく調整 信州そばの栄養成分
たんぱく調整 信州そばの栄養成分

栄養成分表示(ゆで麺1食130gあたり)

エネルギー148kcal
たんぱく質0.8g
脂質0.3g
炭水化物35.6g
食塩相当量0g
カリウム3mg
リン17mg
カルシウム8mg

たんぱく調整 信州そばも塩分はゼロで、1食あたりのたんぱく質は1g以下とげんたそばと同様に食事制限があっても食べやすくなっています。

調理方法は一般的なそばと同じで湯で時間は8分です。

たんぱく調整 信州そばを実食
たんぱく調整 信州そばを実食

茹で上がり後の麺は色が少し薄く、そばというよりはこんにゃくの見た目に近いように感じました。

麺自体はとてもおいしいのですが、げんたそばと同様にそば粉の風味が弱めで、コシというよりもモチッとした食感だったので、個人的には「おいしいこんにゃく麺」という印象でした。

たんぱく調整 信州そばは茹で上がり後の重量が130gのため、個人的には1食としては少し量が物足りなかった点が残念でした。

低たんぱくそばは『げんたそば』がオススメ

今回は低たんぱくそば2種類を食べ比べした感想を紹介しました。

低たんぱくそば食べ比べ
低たんぱくそば食べ比べ

こうやって比較してみると、やはりげんたそばの方が見た目はよりお蕎麦っぽいですね。

一般的なそばに比べると、どうしてもそば粉の風味はどちらも弱めになってしまいますが、見た目やコシ、1食あたりの量などを考慮すると、個人的にはげんたそばがオススメです。

また、げんたそばは特別用途食品として消費者庁の許可を受けている点も安心できて良かったです。

栄養指導のときに管理栄養士さんから聞いた話では、商品によっては栄養成分表示と実際の栄養成分が合っていないケースもあるそうで、実際にそういった食品を食べ続けて腎機能が悪化してしまった患者さんもいるそうでした。

勿論、そういった食品は稀だと思いますが、個人的にはできれば特別用途食品として消費者庁から認定された商品を選ぶようにした方が安心だと思います。

この記事では低たんぱくそばの食べ比べをご紹介しましたが、同じメーカーから販売されている「低たんぱくそうめん」の食べ比べもしているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

>> 【腎臓病食】低たんぱくそうめん食べ比べ!一番おいしいそうめんはコレだ!

※このページにはアフィリエイト広告が含まれています。